興禅寺庭園補修工事完成

鳥取のお殿様菩提寺　興禅寺庭園の補修工事が無事終わりました。今回は池の周りの石組の補修や築山全体を芝で覆う作業などを行いました。

作庭当時の絵図を元に試行錯誤しながら庭やなぎや田中社長の指導の下見事に完成です。

庭園東側の斜面からの様子です。庭全体の雰囲気が良く分かります。

庭の東側には山の姿を利用した谷川が有るのですが、谷川の一番奥に水源の井戸が有ります。興禅寺の縁側からは見えませんが、龍の燈籠が目印です。絵図には描かれていましたが　修復以前は　井戸は土に埋まり、水源を守る龍の燈籠も倒れた状態でした。今回の修復調査で新たに復元されました。

土がむき出しだった築山も綺麗に芝が貼り直され夏ごろには緑の築山が見えると思います。

築山西側から庭を眺めるとこんな感じです。実は縁側からの景色よりも築山側からの景色の方が私は好きです。庭師の特権ですね。

池の西側からの風景です。こちらの風景も普段は見る事は出来ません。秋が深まれば紅葉の絶景スポットです。

最後に興禅寺前庭の枝垂れ桜です。